簿記3級?貸借対照表と損益計算書とは?|見方を簡単に解説

お金の勉強

こんにちはTOMMYと申します。

貸借対照表・損益計算書について解説します。今回の記事で理解できること会社の経理や世の決算書を読み解く力が身につきます。また 就職活動や資産運用において役立つ知識です
貸借対照表をより理解して頂くために

「資産」→「負債」→「純資産」の順番で解説します。

次に損益計算書について

「収益」→「費用」の順番で説明させて頂きます。

順を追っていくと分かりやすいので是非お付き合い下さい^_^

 

簿記3級?貸借対照表と損益計算書とは?|見方を簡単に解説

【資産】お金を稼ぐ源泉となるものを指します(カネ、モノ、権利)

・現金→硬貨や紙幣など
・売掛金→商品を掛売りした場合の代金請求権
・貸付金→お金を貸している場合の返済請求権
・備品→机、椅子、パソコン
・車両運搬具→自動車やオートバイ
・建物→店舗、事務所、企業が所有する建物
・土地→店舗用の土地、事務所用の土地

これらは資産に該当します

※資産とは自分のポケットにお金が入ってくる仕組みのことを意味します。

大事なので覚えていきましょう

【負債】将来的に金銭などを支払わなければならない義務

・買掛金→商品を掛けで仕入れた場合の代金(支払義務)
・借入金→借金、お金を借りた場合の返済義務
・小切手→当座預金口座から引き出しを行うための振り出す証券
・支払手形→指定された期日後に現金化できる支払手段

これらは負債に該当します

※負債とは、自分のポケットからお金が出ていくことを意味します

ん~あまり嬉しいことじゃない。。

ここも大事なことなので覚えておきましょう!

 

【純資産・資本】返済義務がない会社の資産で自己資本とも呼びます。

金融機関が融資判断するときに注目するのが純資産(資本)です

貸したお金を返済する能力があるかを判断する項目です

・資本金→株主からの出資によって形成された純資産(資本)の金額
・繰越利益余剰金→商売を通じて増やしてきた金額、未だ処分(配当)されていない金額

※簿記の学習では純資産(資本)の管理が非常に重視されています。

純資産の計算はとても簡単です

  • 資産ー負債=純資産

会社の経営において純資産が多ければ多いほど黒字経営です

資産 負債 純資産の部 Wikipedia

 

【貸借対照表】B/S Balance sheet

貸借対照表は企業のある一定時点における資産・負債・純資産の内容を具体的に表(財務諸表)を作成することを意味します。

株主、取引先、金融機関などに対して資産・負債の状況を報告するために、決算に際して作成される表のことです

会社の財政状態を把握することができます。

会社がどうのようにして資金を調達し、調達した資金がどうように運用したのか確認できます。

貸借対照表は大きく分けて左・右の2つに分かれます。

  • 左側に記載されているのが「資産の部」
  • 右側に記載されているのが「負債の部」「純資産の部」

事業の資金をどのように調達、運用したのかを示します。

【貸借対照表図】

借方」→資産  
「貸方」→負債と純資産(資本)

  • 負債+純資産=資産
  • 資産-負債=純資産
  • 資産-純資産=負債

取引の処理の際に表示を左右に分けて行う。

  • 左側=「借方」かりかた
  • 右側=「貸方」かしかた

※元々、意味があったようですが、現在では単に「左」「右」のことを指します。

「左側」「右側」の数値の合計値は必ず一致することになっており、合計値が釣り合っていなければ、どこかで不一致が起きていることになります。

よって、左側と右側が釣り合うことから「バランスシート:B/S」とも呼びます。

借方と貸方の簡単な覚えかたも記載しておきます。

借りの「り」二画目が左側に伸びています。

貸しの「し」が右側に伸びています。

覚えるときの参考にして下さい!



【収益】【費用】について説明します。

【収益】企業活動によって得た稼ぎ

純資産(資本)の増加要因つまり取引である。

・売上→商品の販売によって得られる代金
・受取手数料→サービスの提供によって得られる代金
・受取家賃→建物を他人に賃貸することによって得られる家賃
・受取地代→土地を他人に賃貸することによって得られる地代
・受取利息→銀行預金に係る利息、他人に金銭を貸し付けたことによって得られる利息など

※ちなみに収益利益この両者は違うので誤解しないで覚えて下さい

「収益」とは会社に入ってくるお金のこと「利益」とは収益-費用を差し引いたものになります。

式で例えると「収益」-「費用」=「利益(当期純利益)」

※利益(当期純利益)会社が使えるお金になります。

このあとの損益計算書でも当期純利益は出てくるので覚えておきましょう!

 

【費用】企業活動において収益を獲得するために負担したコスト

純資産(資本)の減少要因つまり取引である。

収益を獲得するために人を雇って人件費を支払う

事務所費用や出張費用などこれらは一見お金が出ているかのように思いますが、そこから利益を生み出すための大切な費用です

・給料
・支払手数料
・支払家賃/支払地代
・支払保険料
・旅行費/交通費
・水道代/通信費/支払利息など

※基本的に各科目とも、取引の内容を示す名称となっています。

 

【損益計算書】P/L  Profit  and  Loss  statement

損益計算書は企業の一定期間の経営成績を明らかにするための表(財務諸表)です

会社の利益を知ることができる決算書。

収益・費用・利益の3つの要素が記載されており、商品やサービスを販売することによって得られた利益を計算します。

収益および費用の内容を具体的な科目に分けて作成します

貸借対照表と同様に左右の2つに分けて記載します

損益計算書とは商売(企業活動)を通じた純資産(資本)の増減明細のことを指します。

【損益計算書 図】

収益-費用=当期純損益

当期純損益とは当期純利益(プラス)なのか当期純損失(マイナス)なのか表します

損益計算書は「収益-費用」を差し引いた「利益」を知るための書類です。

この利益はこれらから成りたっています

  1. 「売上総利益」
  2. 「営業利益」
  3. 「経営利益」
  4. 「税引前当期利益」
  5. 「当期利益(純利益)」

※損益計算書 Wikipedia

 

【まとめ】

  1. 貸借対照表
  2. 損益計算書
  3. 借方
  4. 貸方
  5. 資産
  6. 負債
  7. 純資産(資本)
  8. 収益
  9. 費用

※この9つは覚えておいて下さい。

  • 貸借対照表=決算日時点の企業の財政状態を表す。
  • 損益計算書=会計期間1年間の私益と損失を表にする。
  • 財務諸表=決算までの1年間の企業の「財政状態」「経営成績」をまとめた計算書。

※財務諸表は資産と負債のバランスはどうかを見極める書類になります。(人間で例える健康診断書)

 

また資産→負債→資本→収益→費用、この順番で覚えておくと、学習していく際に理解が容易になると思います。

 

 

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