副業で個人事業主として開業届けを出す手順を解説します

学び

こんにちはTOMMYと申します。

今回の記事は、副業として「開業するにはどうしたらいいの?」「書類の記入方法は?」とお困りの方に、実際に開業した手順を紹介します。

開業届というと、なんだか大変そうで構えがちですよね(私もそう思ってました)、、

実際は、めっちゃ簡単で書類数枚を郵送にて税務署に提出するだけです。

数日後、受領印が押された控えが返送されて終了です。

設立費用もいっさいかかりません。

たったこれだけで個人事業主になれます。

 

この記事で理解できること
  • 副業は開業するべき
  • 開業するメリットとデメリット
  • 開業届けの出し方
それでは解説します。

副業は個人事業主として開業届けを出すべき?

結論として、副業している方は、みんな開業届けを提出し「個人事業主」になるべきだと思っています。

個人事業主って自営業やフリーランスのみと思っていませんか?

そんなことはありません。

私は、現役の会社員として働きながら、ブログを執筆しており2021年3月9日付けで、個人事業主として開業しました。

実際に個人事業主のハードルって非常に低いんです。

それは書類を税務署に出すだけ。。

個人事業主になれば、費用を経費にしたり節税メリットもあるので副業している人は全員 “おすすめ” です。

 

開業すべき副業やメリットとは?

 青色申告特別控除は電子申告なら65万円控除が使える。

 事業に関係する様々な費用を経費にできる。

ぶっちゃけ、これだけで開業する意味はありますが、さすがに説明不足なので深堀りして解説します。

「開業するメリット」

  • 青色申告特別控除が受けられる
  • 作業場所が自宅なら家賃は家事按分
  •  パソコンやドメイン代、サーバー代、インターネット代
  • 事業に関する(ツール、通信費、交通費、セミナー代、飲食代、旅費など)etc..

これらの事業に該当する費用は経費として認めてもらえます。税務署から指摘されてもいいように、根拠となる資料等は保管しておきましょう。

他にも、損益通算や損益の繰越しもできます。

開業して副業するということは、これらの合法的制度を活用できるということです。

 デメリットも見ていきます。

「開業するデメリット」

  • 青色申告の手続きが面倒
  • 失業保険が受けられない

正直デメリットはありませんが、しいて言うなら上記2点でしょうか。

青色申告の手続きが面倒…。

会社員というのは、ただでさえ控除枠が少ないですし、65万円の控除枠を活用しない理由が見つかりません。多少面倒でもやるべきですね。

あと失業保険の概念を簡単にいうと、次の就職先が見つかるまでの間は、国が面倒みますよって制度です。

通常だと、会社員は離職すると一定期間、基本手当を受給できるようになっております。ただし、開業届けを提出した人は、失業手当を受けることができません。

失業手当を目的として仕事している人は、いないと思いますが、参考までに覚えおきましょう。

 次に個人事業主として開業すべき「副業」をピックアップしてみました。

「開業するべき副業」

  • せどり(物販)
  • ブログ/アフェリエイト
  • 動画編集
  • エンジニア/プログラミング
  • webデザイナー/ライター

ざっとこんな感じですかね。

年間所得が20万円を超えると、副業でも「確定申告」をしなければなりません。

上記ような「副業」は成長期になると稼ぐスピードが急に加速します。

月2~3万円を稼ぐことなんて現実的です。気づいた時には「年間20万円を超えちゃってるじゃん!」ってことはよくある話です…。

開業する際の費用も発生しませんので書類を税務署に郵送し「個人事業主」になっちゃいましょう。

稼いでいなくても申請して問題ありません。稼いでいる人は今日にでも出しましょう。

 

【開業方法】開業freeeを使えば簡単に手続きできる

私は「開業freee」という無料サービスを利用して、個人事業主として開業手続きをしました。

『開業freeeで簡単に手続きできる』

  • 自分で作成できる
  • 手書きより簡単
  • 完全無料のすぐれもの
  • 提出方法や提出先までわかる

 開業freeで無料手続き

 

【開業freee】の入力手順を解説

 はじめに会員登録をします。

 

 ①と②を入力します。

 

 ①~⑤の項目を順に入力していきます。

 

  • STEP1
    「仕事の概要」

    1. フリーランス
    2. 自由入力
    3. 副業の幅が広がることを想定して色々かいておきましょう。

    私は、③こんな感じで書きましたので参考にして下さい。

    • webサイト運営
    • 文筆業(ライター&ブログ)
    • 動画編集(You Tube)
    • インターネットビジネス及びそれに付随する業務
  • STEP2
    「事業開始予定日」

    開業届けを出した日が「開業日」になります。

    提出する日を開業日にしてもOKです。

    基本的に、開業届は事業開始から1ヶ月以内に提出する決まりがあるので、開業届けを出す1ヶ月前の日付でもOKです。

     

  • STEP3
    「収入はいくらになりそう?」「いくら目指している?」

    収入いくらになりそうですか?いくらでも大丈夫です。

    目指している収入見込を記載しておけば問題ありません。

  • STEP4
    「仕事する場所」を入力します。

    働く場所を選択して下さい。

    ウソをついてもメリットありませんので正直に書きましょう。

  • STEP5
    「該当するとこを」選択する。

    従業員へ支払う給料は”経費”にすることができます。

    ただし、従業員であっても家族に支払う給料は基本的に経費にすることはできません。

    しかし、青色申告をすることで家族の給料を一定金額まで経費にすることができるようです。

    気になる方は、税理士に聞いてみるとよいでしょう。

    すべての入力が終わったら ①~⑤ 保存されているか確認して下さい。

    確認したら 次へ を選択します。

 

【作成】の手順を解説

 ①~④の手順で入力していきます。

  • STEP1
    「屋号」を入力する

    屋号とは、個人事業の名前(会社名)のことです。

    個人事業主は「屋号」を決めることができます。

    決まっていなければ「入力しない」を選択して下さい。

    ちなみに、好きなタイミングでいつでも変更できますので、あまり悩まなくても大丈夫です。

    屋号を決めると、屋号の名前でビジネス口座(銀行口座)を開設できたり、領収書や各種取引が屋号でできたりします。
  • STEP2
    「申請者の情報」を入力します。

  • STEP3
    「収入の種類」を入力します

     「事業所得」を選択すればOKです。

    ちなみに不動産の事業的規模はアパート・マンションなら10室以上、戸建てなら5棟以上です。

  • STEP4
    確定申告の種類を選択する

     赤枠の「青色申告」を選択します(一番の節税メリットがあります)。

    すべての入力が終わったら保存を忘れずにね。

 

書類を提出する

いよいよ開業届けの提出です。

所管の税務署が自動で入力されていると思うので、そちらに提出します。

 提出までのフローをみていきましょう!

  • STEP1
    「所管の税務署」を選択する

  • STEP2
    「書類の確認」をします。

  • STEP3
    「提出方法」を選択して下さい。

    ご自身の好きな提出方法で構いません。

     今回は「郵送する」を選択します。

  • STEP4
    書類を印刷します。

    先程、入力した項目は自動で入力済みです。

     プリンターをお持ちでない人は赤枠を参考にして下さい。

  • STEP5
    個人事業の開業・廃業等届書

     印刷した用紙に「印鑑」を押して「個人番号」を記載します。これだけです。

  • STEP6
    青色申告承認申請書

     印鑑のみです。

    以上で書類は完成です!

  • STEP7
    提出して終了です。

    今回の提出方法は「郵送」で済ませていますが、税務署に直接持ち込んでもいいし、カードリーダーをお持ちなら電子申告でも、どちらでも大丈夫です。

     郵送で送る際の注意点として

    • 封筒はなんでもOK
    • 書類一式(控も同封)
    • 切手を貼った返信用封筒
    • 運転免許書のコピーなど本人確認資料

後日、返信用封筒に「受領印の押された」控えが返送されます。

これで個人事業主として開業したことになります。

おめでとうございます(^^)

開業freee 無料手続き

【まとめ】副業も個人事業主として開業届けする

いかがでしかた?

皆さんが思っている以上に簡単なのがお分かりいただけたと思います。

個人事業主の開業届けって、法人設立と比較すると費用なども一切かからずハードルが低いんです。

開業するだけで、控除枠や経費の幅が広がるなんていいですよね!

最後に私の所感とポイントを述べて終わりにします。

副業であるいじょう本業があると思います。

 そんな会社員が心配することは副業が会社にバレないかだと思います。

会社に副業がバレる原因は、住民税です。

副業で稼ぐと、会社に届く各個人の市民税の金額が給与所得より高くなります。そこで会社は「あれ?こいつ給料以外に収入があるな!」となるのです。

しかし、問題ありません。確定申告書の第二表の住民税の徴収方法の選択欄で「自分で納付」にチェックを付けることです。

こうすることで、

  • 給料分の住民税は勤めている会社に、
  • 個人事業分の住民税は自宅に納付書が届く、

これで会社に副業がバレることはありません。

安心して事業に専念して下さい!

会社員の副業は、通常、雑所得と考えられますが、開業届を行うことで、事業所得や不動産所得を選択できるようになります。

開業するまえに色々と考えると思いますが、後のことなんて開業後に考えればいいと個人的には思っています。

確定申告や事業がうまくいかなかったらどうしよう?そんな不安な声も聞こえてきそうです。

事業がうまくいかなかったら、廃業するだけです。今回と同じ手順で廃業用紙に入力して税務署に郵送するだけOKです。

正直リスク “ゼロ” です。

確定申告は確かに帳簿付けなど「簿記の知識」が必要になってきますが、同じ「会計free」を使えば簡単です。

 有料になりますが、税理士費用に比べると安いもんです。

それでも無理なら税理士にお願いしましょう。

年間20万円以下であれば、確定申告も不要です。先のことなんて稼ぎながら考えればいいのですw

これから皆さんが個人事業主として開業し、楽しんで運営できることを願っています。

お互いに頑張りましょう!

少しでも参考になれたら幸いです。

ありがとうございました。