こんちはTOMMYと申します。
今回の記事で理解できること、2024年からスタートする新NISAについて、特徴や仕組みを分かりやすく解説します。新しい情報をキャッチして「トクする制度を活用したい」そんな人への記事です。

新NISAが2024年からスタートしますね。どんな特徴や仕組みなのか一緒に学んでいきましょう。

これまでの「一般NISA]との違いも含めてお願いします。
【初心者向け】新NISA|2024年開始 どんな制度
長寿大国となる日本において国は新NISAを導入してきます。
これから始めようという人は是非参考にして頂けたらと思います。また現行NISAを活用している人も最後までお付き合い頂ければ確かな情報になると思います。
知らない人のためにNISAとは?少し説明させて頂きます。
NISA(投資非課税制度)投資で得られた利益が一定期間非課税になる制度のことです。
もともと、イギリスで導入された「ISA」という制度を参考にしたもので、個人での投資を活性化させることを目的にはじまった制度です。
国民は銀行口座を作ることに抵抗を感じませんが、証券口座を作ることに関しては、抵抗を感じる人は少なくないのです。
そこに目をつけた政府は、最初の敷居を下げて資産運用を活発にさせようとスタートしたのがことの発端です。
日本国民は、預貯金に関しては世界でもトップレベルですが、資産運用に関しては実践している人が少ないのが現状なんです。
そこで問題視されている長寿化と少子高齢化に伴い年金財政の先行きが心配な日本は、国民に「貯蓄から投資」に促そうとNISAは導入されたのです。
【一般NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA】の利用状況調査を見てみましょう。

出典:金融庁 令和2年税制改定(2020年6月末時点)
- 利用状況 → 1484万口座
- 買付額 → 20兆3606億4955万円

数字で表すと分かりやすいですね。
国民の資産運用に対する意識が理解できます。

そうですね!
買付額がすごいです。
みんな、資産運用やってるんですね。

それが人口割合と比較するとそうでもないんです。
・15~64歳の人口約7500万人。
・利用状況は1484万人。
人口に対して20%です。割合からすると多いとは言えませんね。

なるほど!
確かに割合的には少ないなぁ~。
やはり国民は貯金重視なのか。
新NISAの制度改定により今後はもっと利用状況が増えると思います。国民の資産運用に対するイメージも変わってきていますからね。
【新NISAの制度改定】
NISA制度は3つあります。導入されたのは
- 一般NISA → 2014年導入
- ジュニアNISA → 2016年導入
- つみたてNISA → 2018年導入
これらの制度「一般NISAとジュニアNISA」は2023年で終了。「つみたてNISA」は2037年までと投資期間が決まっております。
NISAの魅力とは非課税制度です。そこで投資できる期間が年々短くなっていくことが問題視され、令和2年度よりNISA制度の見直しが行なわれたのです。そこで誕生するのが「新NISA」です。
「新NISA」ってどのように制度が変わるのか?
2023年に一般NISAの新規投資枠が終了するのに伴い、新NISAを創設。国が推奨する長期・積立・分散投資による資産形成を国民に促すため、2024年から5年延長して2階建ての制度に見直し。
投資できる期間は2037年から2042年まで5年に延長。制度内容は現行維持のまま。
2023年で制度終了。2024年以降は、自由に引きだし可能。
1つ1つ解説していきます。
【一般NISA 】どう変わる?
「一般NISA」から見ていきましょう。
新NISAのポイントしては期間が5年延長。「2階建て」と言って投資金額の上限金額は年間120万円→122万円に増額されます。年間の投資上限金額が変わることがポイントです。
新NISAの投資方法は、その構造から「2階建て」と呼ばれています。
構造から1階部分と2階部分では、投資できる商品が違ってきます。
1階部分
1階の投資枠は年間20万円。1階部分で投資できるのは、「つみたてNISA」の対象商品と同様になります。「つみたてNISA」で購入できる対象商品、191本(2020年11月9日現在)。いずれも金融庁が定めた基準を満たすラインナップ商品です。
一般の投資信託と比較すると、ゴミ商品はすべて排除されております。よって初心者の方は利用しやすいと思います。
2階部分
2階の投資枠は年間102万円。現行の一般NISAの対象商品と同様です。上場株式(日本株式・外国株式)や投資信託(株式、債権、ETF、REIT)いずれも購入可能。
ただし注意が必要です。
上場廃止になりそうな株式(監理銘柄・整理銘柄)。レバレッジ投資信託などは除外対象とされています。
1階部分 → 「つみたてNISA」を行なう商品で年間20万円まで5年間非課税で投資ができる。
2階部分 → 「一般NISA」と同じ商品で年間102万円まで5年間非課税で投資ができる。
「新NISA」で投資できる金額は1階、2階を合算すると年間122万円。現行の一般NISAの投資額は年間120万円まで。一般NISAよりも年間2万円+で投資できます。5年間で10万円まで投資可能です。よって非課税で投資できる金額も122万円×5年間=610万円となります。
【つみたてNISA】どう変わる?
「つみたてNISA」の変更はこのとおりです。制度内容に変更はありません。
- 2037年から2042年まで5年延長
- 2023年までに始めれば20年以上の積立て投資が可能
- 投資可能な額は最大で800万円から1,000万円まで増額

出典:金融庁(令和2年度税制改正)
2018年に積立てを開始した人は25年間も非課税で投資できることになります。累計で投資できる額は1,000万円の計算になります。逆に投資をはじめる期間が遅くなれば期間は短くなっていきます。
例えば、2021年に始めた場合は22年×40万円=880万円となる
年間の最大投資可能な額は40万円です。月で計算すると3万3333円です。そんな額も投資できないよ。って人もいらっしゃると思います。投資は実践してはじめて意味があります。1000円でも5000円でも投資学習の意味も込めて実践するのもありですね。
ちなみに月々、満額で投資したいという人は早くはじめることをおすすめします。その分長い期間の非課税枠の恩恵を受けられます。
【ジュニヤNISA】どう変わる?
延長せずに2023年12月末で終了です。
利用実績が乏しいことから、新規の口座開設を2023年(令和5年)で終了。
ジュニヤNISAの現行の利用口座は38万3070口座と伸び悩んでいることが原因でしょう。投資した年から最長5年間(年間80万円分の非課税枠)。
ちなみに18歳まで原則として払出しができないデメリットも2024年以降は、自由に引き出せます。
【新NISA】ロールオーバーの仕組みとは
ここからは一般NISAの「ロールオーバー」の解説になります(参考:一般NISA活用する人)。
新NISAでは、投資期間が延びたことにより、「ロールオーバー」の仕組みも変わります。
NISA口座で(5年)運用してきた商品を翌年の非課税投資枠に移すことをいいます。もともとこの仕組みは存在しておりましたが、一般NISAは2023年で終了するため、2019年から始めた人は、ロールオーバーすることができなくなっていたのです。しかし新NISAが創設されることで2024年以降も可能になりました。
現行の一般NISAで購入した分は全額(投資金額+運用益)ロールオーバーできます。
新NISAが創設されなかった場合を考えると、2019年から運用開始した人は5年後「課税口座に移す」か「売却する」しか選択肢はありませんでした。今回の新NISA誕生で選択肢が1つ増えたことになります。
つまりロールオーバーを利用すると非課税期間が5年伸ばせるため、実質「10年間」非課税で運用することができます。
現行NISAを活用している人にとってはありがたいですね。これから始める人にとっても今回の制度改定は嬉しい限りです。
ポイントしては3つの選択が可能です。
- 課税口座に移す
- 売却する
- ロールオーバーにて実質10年間の非課税枠を使う
【つみたてNISA】にロールオーバーできる
ここからは今回で1番の大事なポイントになります。
「新NISA」の1階部分にあたるとこを見ていきます。1階部分は投資信託に該当する商品です。5年間の非課税期間がきたら「つみたてNISA」にロールオーバーできるようになります。
つみたてNISAの非課税期間は20年間です。
つみたてNISAにロールオーバーすれば、「新NISA(5年)」+「つみたてNISA(20年)」と合わせて、最大25年間非課税で運用できることになります。
【ロールオーバー】される価格は「時価」と「簿価」で行なわれる
全体図をみても画面も小さく分かりづらいと思いますので「2階部分」と「1階部分」を分けて説明します。ここでのポイントは「時価」と「簿価」です。
「時価(評価額)」というのは、その時々の値段のことです。株式投資などは将来の値上がりを予測することは不可能です。よって、その時々の値段と表現しています。
「簿価(取得価値基準)」というのは投資額です。資産を取得する際の皆さんの支出額。
【2階部分】は時価で行われる
「2階部分」の一般NISAの株式や投資信託を「新NISA」にロールオーバーするときは「時価」(評価額)となります。その場合、優先的に黒枠の2階部分から消費されます。
投資限度額は年間102万円です。120万円値上がりしたので2階部分から消費して差し引くと120ー102=18万円。
18万円は一階部分の枠を使用することになります。よって残りの投資枠は1階部分の2万円となります。
【1階部分】は簿価で行われる
続いて1階部分のロールオーバーは「簿価」(取得価格が基準)で行なわれます。
「新NISA」の1階部分で20万円の運用を行なったとします。その投資信託が5年間で30万円に値上がりすると、この30万円を全額「つみたてNISA」にロールオーバーできます。
ここでは簿価で行われますので、20万円分の枠を消費することになります。
簿価とは皆さんが支出した額面でしたね。
「つみたてNISA」で非課税になる上限金額は年間40万円です。ここで言う、簿価は20万円をロールオーバーして、残り20万円分の投資枠が確保できることになります。くり返しですが、値上がりした30万円も全額ロールオーバーできます。
どれだけ値上がりしても消費する枠は、投資した支出分のみです。
ちょっとややこしいですね。。
国が作る制度は少し理解に苦しむとこがありますが、くり返し目を通すことで理解できると思います。
【まとめ】新NISAの活用
ここまで新NSAについて愛読して頂きありがとうございます。
今回の新NISA導入により2024年まで待った方がいいのか?そんな疑問を持たれる人もいらしゃいます。
世の中、色んな投資手法がございますが、結論として、資産運用は早ければ早いほど「よい」とされています。その理由は「時間」を味方につけて「福利」という効果が大きいからです。福利とは雪だるま式にお金が増えていくことを表現します。
今回の「新NISA」は非課税枠も含めると、その理由に最適な投資手法です。「NISA」や「つみたてNISA」は個別株のように短期で資産を増やすには適しておりません。どちらかと云うと中長期的に向いている投資スタイルです。
将来の教育資金や老後資金など未来への「投資とも云えるでしょう。」その使い道は自由です。
今回の「新NISA」を2024年まで待たなくても、上記の解説のように「ロールオーバー」を活用することでより長い投資期間を実現できます。
仮に2021年から「一般NISA」を実践すると8年間(非課税で投資)できます。「つみたてNISA」なら22年間です。その理由からも早くはじめるにとに越したことはありませんね。
また投資というのは実践すれば成果と経験値が高まり上手に運用することができるようになります。
今回の新NISAでお金の動きを経験しながら他の投資手法へと拡散していけるなら、より資産が増えるスピードが加速することでしょう。
投資信託を活用する際は「銀行窓口には近づく」という関連記事も載せておきます。ちょっと過激なタイトルですが資産運用を効率よく運用するには銀行窓口には近づかないのが鉄則です。

皆さんのお役に立つ情報になれば幸いです。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。