ハイサイTOMMY申します。
沖縄音楽には欠かせない楽器(三線:さんしん)について説明します。
私はエイサーを20年以上活動しており。自治会を中心に、地域発展や町の活性化を目的としてエイサー(青年会)に携わっております。三線の構造やエイサー曲のメドレーをお届けしながら解説します。
それではいってみましょう♬
【三線の構造を分かりやすく解説】
三線とは
三線(さんしん)は琉球王朝時代の中国から伝わっております。「三線」と「三味線」と両方の呼びながありますが、沖縄の正しい名称は「三線」となります。
「三味線」は日本の伝統楽器「津軽三味線」のことを指します。
詳しい三線の歴史に関してはWikipedia参照下さい。
三線は基本的に、棹(さお)・糸まき(カラクイ)・胴(チーガ)・絃(チル)の構造となっております。
各、名称は参考図を確認してもらえたらと思います。
【沖縄県三線政策事業協同組合】
三線の木材と棹(さお)の種類について説明
三線の棹は「木」の材質で出来ております。木とカンカンがあれば手作りでも出来てしまう程です。
通称:カンカラ三線と呼びます。これでも結構いい音でますよ♪
三線職人の手に掛かれば、それは見事な三線に仕上がります。
三線の価値はズバリ“棹”で決まります。
もっとも価値の高い木材は「黒檀:こくたん」称して「黒木:くるち」と呼んだりします。
黒木のシンの木材で仕上げた棹はズッシリとした深い重みがあります。
- 変形がない
- 繰り返しても音が綺麗
- 音がスーッとして伸びがある
- 値段15万円~50万円
※沖縄本島や八重山諸島(石垣島)では伐採を禁じられており、入手するのが困難であることから希少価値の高い木材になります。南国特有で育つ黒檀はフィリピンなど東南アジアでは手に入ることでも有名である。
黒木(くるち)は木の成長にとても時間がかかり、三線を作るまでに育つ時間は100年の年月が必要とも言われております。
そのため三線の価値は棹にあるのです。
沖縄県産「ユシギ」「カリン」も代表的な木材です。
黒檀にくらべると柔らかで温かみある音を奏でてくれます。
ユシ木の「実入り」は希少価値も高く黒木と同等の価値があると言われているほどです。
- 変形がほとんどない
- 音が柔らかく綺麗
- 黒木にくらべ軽量
- 値段5万円~30万円
※ユシ木は沖縄本島と八重山(石垣島)が有名で、安価なモノから高価なモノまでさまざまですが、芯を使った「実入り」は希少価値が高く人気がると言えます。
ちなみに職人が匠の技で仕上げてしまうので安価~高価な違いはありますが、素人が区別つきません。
今では安価な三線だとAmazonや楽天市場でも購入できてしまいますよね。「三線、ケース、楽譜、チューナー、〇〇点セット・価格2万円」ってな感じで販売。
初心者が始めてみようと思う方には、いい買い物だと思います。
三線はじめるならチューナーは必須
初心者の人が三線を購入して、いざ弾いてみようと思ってもどう弾くの??ってなりますよね。
まず弾くためにはチューニングといって音源を合わせることから始めます。
音源を合せることを(音をあてる)と言います。
三線に限ったことではないですが、ギターやバイオリンなどもチューニングから始まります。
音源を合わせないとメロディーになりませんからね。
それから楽譜を見たり、YouTubeなどを参考にして練習するといいと思います。
よって“チューニング”とは各弦の音程を決められた高さに合わせることで、一度合わせておけばOK!練習前に音程が合っているか確認するだけでいいでしょう。
あとは「耳の音感」がついてきます。音痴の人でもチューナーさえあれば問題ありません。
三線のチューナーというモノは存在しませんが、ギター用のチューナーで大丈夫です。同じ楽器の部類に入りますので心配ありません。僕も同じモノ持っています。
※参考:エイサーメドレー動画の調弦は「3」です。
チューナー「B・E・B」に合わせると「キー:3」になります。
※三線の調弦には三種類あります。
- 本調子(B・E・B)
- 二揚げ(A • F • A)
- 三下げ(A • F • B )
動画の概要欄に調弦の合わせ方も記載してます。参考にしてね。
【エイサーメドレー♬】
三線の選び方
三線は安価なモノから高価な種類がたくさんあります。本格的にはじめたい人はやっぱり店舗に足を運んで試弾すことをお勧めします。
ちなみに高価な買い物でもして、「まったく弾かなくなったらったどうしよう??」と思っている方もいらっしゃると思いますが、三線は消耗品ではなく耐久品です。
自宅に飾っておくだけでも家宝にもなり、またインテリにもなります。
またリセールバリューもいいので価値ある買い物だと言えます。♬
子供や孫にも残せることもいい事ですね。
県外の店舗は詳しく存じ上げませんが沖縄県内であるのであれば、とびっきりいいお店をご紹介しますのでリンク張っておきます。大物アーティスなども来店するほどの職人気質ある方です。職人だと固いイメージがありますが、お客さんのオーダーや気持ちを大事にしてくれる気さくな人です。相談や悩みも聞いてくれるので気軽にTELしてみて下さい。
三線の胴(チーガ)の種類と選び方
それでも三線に欠かせないのが胴(チーガ)になります。三線の胴は蛇の皮です。よく「沖縄のハブ」の皮からできていると思っている方もいらっしゃいますが、正解は「ニシキヘビ」の皮で出来ております。
チーガの種類について
- 人工皮
- 強化張り(二重張り)
- 本張り
これらの種類やメリットとデメリットを説明します。
1、「人工皮」蛇の皮ではありません。その名の通りで蛇柄をプリントしたものです。
人工皮のメリット、メンテナンス不要で手軽ということです。人工皮だけに破れる心配はなく、蛇皮に比べ材料費が安価なため価格的にもおすすです。本革に比べて「キンキン高い音を奏でます」エイサーなどでは多く使用されています。
本革に比べて音が落ちることはありますが、最初のうちは違いは感じないと思います。深くこだわらず始めてみようと方は安心して人工皮をお選び下さい。♪
2、「強化張り」本物の皮で作られており、皮の裏側に強化用の布を張り破れにくくしたものです。
強化張りのメリット本物の皮にも関わらず破れにくい。絶対に破れないと断言はできませんが、職人に聞いても「破れたことはない」そうです。ちなみに意図的にではなく自然にという意味です。
三線を始めたいけど本皮がほしいという方、また本張りと強化張りはどちらも蛇皮ですので他から見分けがつきません。見た目も耐久性も両方ほしいとう方にはオススメです♪
3、「本張り」ニシキヘビの皮を一枚張った伝統ある張り方です。
本張りのメリットは何といっても音がいいことです。高音まできれいな澄んだ音を奏でます。
ハッキリ言って素人が聞いても違いはわかりません。。
ズバリ自己満足の世界です。ちみに私は3つ持っていて使い分けて使用しております。
本張りのデメリットは皮が破れるリスクがります。
破れる期間は環境や保管状態にもより定かではありませんが、必ずと言って破れると思って下さい。ちなみに皮が破れたからといって音がでないということはありませんので、安心して下さい。
本物の蛇皮なので自然と呼吸して破れると思って下さい。音は少しこもりますが、違いは分かりません。見た目が悪くなるぐらいです。笑
ただ県外や外国など近隣に三線店や修理ができない環境だとメンテナンスが難しいと思いますので1、2、をオススメします。
本皮のよいところはズバリ音の良さにあり音楽関係や経験がある方で耳がこえてるって人は本張りで間違いないでしょう。
まとめ
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それでは皆さんがよい良い三線に出会えることを願っております。
少しでも「いいなぁ!」と思って頂けたらフォローもお願い致します。