【初心者向け】投資信託とETFの違いやポイントを解説

株式投資(投資信託)

こんにちはTOMMYと申します。

“投資信託” や “ETF” に興味はあるんだけど、どういった違いがあるの?

2つの区別を知りたい!そんは人へ解説した記事になります。

結論から申し上げると、初心者の人は “投資信託” をおすすめしています。高配当株など配当金を楽しみたい人は “ETF” がおすすめです。

ETFも投資信託も中身は同じですが、大きな違としては、上場しているか。上場していないか(証券取引所を通じて取引するかしないか)の違いです。

この記事では、前半に投資信託とETFの解説をしており、後半に両者を比較していますので参考にしてみて下さい。

この記事で理解できること
  • 価格の決まり方
  • 注文方法と運用方法
  • 比較することで両者の違いを理解できる
よろしくお願いします。

投資信託とETFの違いやポイントを解説

投資信託とETFって聞いたことはあるけど言葉で説明するのは難しいですよね。

国民に対して「ETF」と「投資信託」って、どちらの方が認知度は高いのでしょうか?

2019年(令和元年)インターネット全国調査の結果です。

出典:一般社団法人 投資信託協会

このデータから、ETF < 投資信託の方が認知度が高いことが分かります。

個人的にも「NISA」や「つみたてNISA」ではお馴染みの言葉だし、銀行窓口や金融機関で耳にする機会も多いと感じます。

私の身近でも “投資信託” は知ってるけど “ETF” って、なに?って人も実際にいらっしゃいます。

2020年度以降はインフルエンサーの影響もありETFの認知度も上昇しておりますが、まだまだ投資信託の方が国民には認知されている状況です。

この機会に両者を比較し違いをみていきましょう。

 

 

そもそも投資信託ってなに?

投資信託とは

複数の投資家から集めたお金を資産運用のプロが、お金を増やし、生まれた利益を投資家に還元する商品のことをいいます。

つまり、運用成果が投資家に還元される仕組み、つまり金融商品のことを“投資信託”といいます。

金融商品とは、銀行、証券会社、保険会社など金融機関が提供する商品のことです。

代表的な商品としては株式、債権、RIET、通貨、コモディティ(商品)といった感じです。

この仕組を『ファンド』とも呼びますね。

集めたお金は、ファンドマネージャーと呼ばれる資産運用のプロが、あなた(投資家)に代わって運用してくれます。

 投資信託は“非上場”であり、購入方法は “証券会社” “銀行” “郵便局” など金融機関の窓口で購入するか、“ネット注文” のいずれかになります。

 投資信託の価格の決まり方や、注文、運用方法ってどうなっているのかみていきましょう。

価格の決まり方

売買金額(基準価額)が公表されず、注文した翌日(1日1回)計算され公表されます。

注文方法

販売会社に申し込みを行い『口数指定』か『金額指定』のいずれかを指定して購入します。

運用方法

“日経平均株価” “TOPIX” “S&P500” “ナスダック100” これらの指数に連動することを目指す『インデックスファンド』と、指数を上回る成果を目指す『アクティブファンド』と2種類あります。

投資信託のメリットは1つのファンドを購入するだけで、さまざまな種類や国に分散投資できることが特徴です。

つまり1社の株を購入するわけではなく、1つのファンドで複数の企業に分散投資ができるということです。

例えば、人気の高い米国ファンド(楽天・全米インデックスファンドやeMAXIS Slimシリーズ)を購入したとします。

  • Amazon
  • マイクロソフト
  • Apple
  • Facebook
  • Google

これらの大企業にまとめて投資する “パック商品” と思って頂けばと思います。

投資信託は複数の投資家がお金を出し合い、その資金を資産運用のプロがまとめて運用してくれるので、少額から投資をはじめることができるのです。

また、リアルタイムの時価がありませんので、時価に振り回されずに済むことから、投資初心者や会社員で忙しい人は向いていると思います。

積立て方法は、毎日、毎月どちらかを選択します。一度設定してしまえば、あとは自動で積立ててくれるので楽チンです。ほったらかしで長期運用をしたい人にはおすすめです。

あと分配金ですが、年に数回もらえ、ご自身で“再投資” or “受け取る”と選択することができます。

こちらも自動設定可能です。福利の力を最大限に活かしたいなら、再投資を選択するとよいでしょう。

投資信託が向いている人
  •  投資初心者/忙しい人
  •  少額からはじめたい人
  • 手間をかけたくない人
  • 長期投資を考えられる人

 

ETFってなに?

ETFとは

Exchange Traded Fundsの略称で、上場投資信託のことを言います。証券取引所に上場され、株式と同様に売買されている投資信託です。

ETF(上場投資信託)
Exchange 証券取引所
Traded 取引
Fand 投資信託

“ETF” も投資信託と同じように『ファンド』と呼びます。

その中身は投資信託と同じであり、連動する指数は、株式、債権、REIT、通貨、コモディティ(商品)と幅広く、投資先も国内、国外と手軽に投資できます。

購入の仕方としては、証券会社で開設した証券口座を使って注文し、リアルタイムで市場価格を見ることができます。

 ETFは、“上場投資信託”であり証券会社でしか購入できません。よって、株式と同様に証券会社を通じて売買の注文をします。

 価格の決まり方や、注文、運用方法ってどうなっているのかみていきましょう。

価格の決まり方

株式同様に市場にてリアルタイムに値段がつき売買できる。

注文方法

証券会社に申し込みを行い『指値注文さしねちゅうもん』と『成行注文なりゆきちゅうもん』のどちらかで確定します。

運用方法

“日経平均株価” “TOPIX” “S&P500” “ナスダック100” これらの指数に連動して運用される。

ETFは上場投資信託によって『証券市場で投資家が自由に売買できます。』

海外ETFだと、投資信託と比べると、運用コストが低いのはメリットです。

例えば、米国ETFのファンド『VT』の信託報酬は0.03%とかなり割安。投資信託で同じファンド『楽天・全米株式インデックス・ファンド』の信託報酬は0.162%となります。

長期に渡って考えると、この運用コストは大きいですね。

また、分配金ですが、自動で再投資することができませんので、ご自身で再投資する必要があります。

再投資をするのであれば、受け取った分配金を使って新規で買付注文をすることになります。

よって、手動でコツコツと積み立てる必要があります。

ちなみに、SBI証券は自動定期買付などのサービスがありますが、楽天証券では残念ながらありません。

ETFの特徴としては、証券口座にログインするとリアルタイムの時価が分かってしまいます。

よって、市場でリアルタイムに売買して楽しみたい方にはおすすめですね。

 

ETFに向いている人
  •  投資に少し慣れてきた人
  •  市場をみながらリアルタイムで購入したい人
  •  NISA、つみたてNISA枠を使いきった人
  • 分配金がほしい人
  • 長期投資を考えられる人

 

 

投資信託とETFを比較してみよう

“投資信託” も “ETF” も同じように『ファンド』と呼ばれ、同じ言葉で表現されるので混乱しがちですが、性質はぜんぜん違ってきます。

上記の説明をまとめると『投資信託』を上場させたものが『ETF』ということになります。

くり返しになりますが、上場しているか。上場してないかの違いです。

 それでは投資信託とETFを一覧で比較してみましょう。

投資信託 ETF
上場/非上場 非上場 上場
証券口座 必要 必要
どこで買う 証券会社
銀行
郵便局
証券会社
価格の決まり方 1日1回で基準価額が算定される 証券市場のリアルタイムで時価がつく
信託報酬 一般的にETFより高め 投資信託より安い
注文のしかた 販売会社に申し込む
(口数指定or金額指定)
証券会社に申し込む
(指値注文or成行注文)
分配金再投資 自動 自分で買付
売却・解約時 信託財産留保額 売買手数料

※比較するとETFの方が低コストであり、販売会社を通さないぶん、信託報酬が安くなります。

 投資信託の注文のしかたは “口数指定” or “金額指定” どちらかを指定して購入します。

① 口数指定=1口いくらで買えるか分かるのは翌日。

② 金額指定=金額指定して買った場合もどれくらいの口数が買えたか分かるのは翌日。

※1口というのは、投資信託の投資単位を表します。株なら1株と表現します。

※ちなみに、私は1口単位で購入するのは面倒なので金額指定してポチってます。

 ETFの注文のしかたは “指値注文” or “成行注文” どちらかを確定して購入します。

① 指値=自分で買値を指定して注文する

② 成行=自分で買値を指定せず注文する

※ETFは証券市場でリアルタイムに売買されているので、購入時に価格も数量も確定します。

※こちらは個々で注文のしかたは千差万別です。

 投資信託を購入する時の注意点として、

① 金融機関の窓口で購入しないこと

② ネット証券で購入するのが鉄則

※投資信託を買う際は、この2つは覚えておいて下さい。

※金融機関の窓口では多くの手数料を取られますので、ネット証券で購入することは必須です。

『関連記事』の概要欄も貼っておきますので参考にして下さい。

【初心者必見】ぼったくり投資信託 銀行窓口は近寄るな
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投資信託もETFも証券口座をお持ちでないと始めることはできませんので、まだの方は下記の2つから選択しておけばOKです。

証券会社 米国株取扱数 手数料 サイト

買付手数料 “無料”

約3,000銘柄 取引手数料

0.45%

楽天証券

買付手数料 “無料”

約3,600銘柄 取引手数料

0.45%

SBI証券

 

【まとめ】投資信託とETFの違い

  投資信託 ETF
時価 気にしたくない人 リアルタイムで売買したい人
自動積立て 可能 自分で積立て
分配金・配当金 受け取るも可能
自動で再投資も可能
キャッシュで受け取り自分で買付
いつ売買できる 1日1回 自由に売買
初心者向け

投資信託とETFの違いを理解できましたでしょうか。

最後にまとめると、投資信託は非上場であり、ETFは上場投資信託である。

会社員や忙しい人、また投資初心者の方はリアルタイムで売買するのは難しいという意見もあると思います。そんな人は投資信託で少額からはじめられてもいいのではないでしょうか。

高配当株など配当金を楽しみたい方はETFを始められてもいいと思います。

投資信託 ETF
投資初心者
会社員など忙しい人
投資に慣れてきた人
少額からはじめたい人 市場をみながらリアルタイムで売買したい人
つみたてNISAをこれから始める人
年間40万円の枠を使い切ってない人
つみたてNISA枠を使い切った人
手間をかけたくない人 配当金がほしい人
長期投資を考えられる人 長期投資を考えられる人

最後に、私の意見を少し述べさせていただくと、投資信託とETFともに実践しております。

投資信託(つみたてNISA)では自動積立てにて再投資(福利の力を活かして)ほったらかし、ETFでは、あえて自分で分配金を受け取り新規買付しております。

その理由は、株の値動きの勉強もしながら、他のファンドもチェックしたいという思いからです。

また配当金をもらう喜びを肌で感じ、自分で買付を楽しみたいというのも理由の1つです。

この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

最後まで愛読いただきありがとうございました。

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